ネット上で「例の住所」として有名な西早稲田二丁目。
そこに実際何があるのか?
2019年11月現在調べた事をこのページでまとめました。
- 例の住所はなぜ有名なのか?
- そこにあるのは日本キリスト教会館とアバコ(AVACO)ビル
- 例の住所にある団体まとめ
- アバコブライダルホール
- トーキョコンサーツ・ラボ
- 東京コンサーツ、東京混声合唱団、合唱音楽振興会
- キリスト教視聴覚センター (AVACO)
- 女たちの戦争と平和資料館 (WAM)
- アバコクリエイティブスタジオ (ACS)
- 国際協力NGOセンター (JANIC)
- CSOネットワーク
- ダイバーシティ研究所
- 日本キリスト教協議会 (NCC)
- 日本基督教団 (UCCJ)
- 在日大韓基督教会 (KCCJ)
- 在日韓国人問題研究所 (RAIK)
- 外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会 (外キ協)
- 難民移住労働者問題キリスト教連絡会 (難キ連)
- アジアキリスト教教育基金 (ACEF)
- 日本バプテスト同盟
- 歴史歪曲を許さない!アジア連帯緊急集会事務局
- 平和を実現するキリスト者ネット
- なぜキリスト教団体は韓国系が多いのか?
- なぜ同じ住所を使うのか
例の住所はなぜ有名なのか?
最初に気付いたのは誰なのか?今となっては分からないけれど、ある時かなりの数の左派系団体の所在地がそろいもそろって西早稲田二丁目のある同一の住所であることがネット上で指摘された。
「〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18」
これがその住所で、そこに所在地としている組織の一部を挙げてみるとこんな感じ。
在日本大韓基督教会、女たちの戦争と平和資料館、石原やめろネットワーク、歴史歪曲を許さない!アジア連帯緊急集会事務局、etc.
「一見すると別組織に見えるこれらが全部同じ住所にあるってどういうこと…?」
「やっぱり全部繋がってたのか!」
ということで徐々に知られるようになっていった。
そこにあるのは日本キリスト教会館とアバコ(AVACO)ビル
では実際そこには何があるのか?
場所は地下鉄東西線の早稲田駅から北西に徒歩で7分ほど。
早稲田奉仕園
そこは公益財団法人の資格を持つ早稲田奉仕園というキリスト教系団体の敷地だった。
敷地内にはコンサート出来る設備が整ったスコットホール講堂、貸し会議室としても利用されるセミナーハウス、学生寮である友愛学舎に国際学舎、そしてゲストハウスなどがあるが、今挙げた施設の住所は全て「西早稲田2-3-1」。
「西早稲田2-3-18」という例の住所が割り当てられているのは、日本キリスト教会館とアバコビルという2つの建物だ。
googleマップのストリートビューで例の住所を見るとAVACOと書かれた5階建ての灰色のビルがある。
外側から3階の窓のところを拡大(撮影は2013年7月)してみると、
「Stop Nuclear power!! 放射能はいらねぇ」
「原発はいらない!」
「牛乳を飲みてぇ」
「東京電力ホントのこと言え!」
といかにも左派の人たちがやりそうな感じで文字をプリントした紙が貼り出されていた。
早稲田奉仕園は昔からNGOの支援に力を入れており、辻本清美氏が立ち上げたことで有名なピースボートもここから生まれたと言われている。
アバコビル
そもそもAVACOっていうのは「キリスト教視聴覚センター」のことで、後述する日本キリスト教協議会(NCC)の視聴覚事業部であり一般財団法人。
2019年に日本聖書協会と合併して「日本聖書協会キリスト教視聴覚センター」へと名称変更した。
アバコビルの表示を確認した結果、5階に国際協力NGOセンター、3階にアバコクリエイティブスタジオ、そして2階には女たちと戦争の平和資料館などが入っている事が判明。
Wikipediaによるとこの資料館には、反日プロパガンダとして悪名高い「女性国際戦犯法廷」が常設展示として取り上げられている。
そしてなんと「昭和天皇と見られる目隠しをされた人物が木に縛り付けられ、複数の銃口を向けられている絵」も。
松井やよりと女性国際戦犯法廷
平和資料館と銘打った2階の施設は元朝日新聞編集委員・松井やより氏の遺志を継いで2005年に開館。
松井氏は「女性国際戦犯法廷」と称し世間を騒がせた寸劇の共同主催者の一人で、昭和天皇と日本国政府を有罪とした人物。資料館の内容も推して知るべし。
2000年に行われたこの模擬法廷は、Wikipediaとその引用元の韓国語サイト(www.hermuseum.go.kr)によれば韓国が日本に慰安婦問題の賠償を求める根拠の1つとされている。
この模擬法廷には検事役として北朝鮮籍の人物も2人参加していたが、日本政府より工作員との認定を受け、これ以降入国ビザの発給が停止された。
例の住所にある団体まとめ
2015年1月に福岡県行橋市の小坪しんや市議が「巷に出回っている”例の住所に所在する団体リスト”の正誤表」を作ったけれど、2019年11月時点で改めて確認。
後述するようにそもそも実態のない団体もあると思われるんで、住所確認の取れた団体も取れなかった団体も併記します。
アバコブライダルホール
西早稲田2-3-18 アバコビルの一階はヴィラ・フェリーチェ(Villa Felice)という名前の結婚式場だった。
株式会社アバコブライダルホールが運営。2013年頃まで営業していたようだが廃業済み。
その後2013年10月頃から2015年5月頃まではアバコ・オールウェイズ・フォトスタジオとして営業していた形跡があるがそれも現在は終了している。
トーキョコンサーツ・ラボ
西早稲田2-3-18 アバコビルに所在する多目的レンタルスペース。
公式サイトに階の記述は無いが1階と確認。ブライダルホールの後がこれになったと思われる。
運営している株式会社東京コンサーツにはユーキャン新語流行語大賞「保育園落ちた、日本死ね」の選考委員だった俵万智氏が所属。
電話:03-3200-9755
東京コンサーツ、東京混声合唱団、合唱音楽振興会
株式会社東京コンサーツ、東京混声合唱団事務局、一般財団法人・合唱音楽振興会、これら3つ共に所在地は西早稲田2-3-18 アバコビルの2階。電話・FAX番号も共通。
電話:03-3200-9755
FAX:03-3200-9882
キリスト教視聴覚センター (AVACO)
アバコの本体。ビル2階に入っている。
女たちの戦争と平和資料館 (WAM)
住所は西早稲田2-3-18アバコビル2階。
NPO法人「女たちの戦争と平和人権基金」が運営。
入館料を支払い、入口で名前や職業などを記入すれば一般の人も中を見ることができるが、保守派の有名人などは受付で断られるらしい。
やましいことが無ければ誰に対しても堂々と見せればいいはずなんだけど。
アバコクリエイティブスタジオ (ACS)
住所は西早稲田2-3-18 アバコビル3階。株式会社アバコスタジオが運営。
録音及び映像スタジオ業務などを行っている。
アバコビルの4階に関してはネット上にも一切情報がないが、おそらくここのスタジオか。
国際協力NGOセンター (JANIC)
欧米に比べて規模が小さな日本のNGO同士を繋ぎ、政府や企業、労働組合自治体などとの連携を目指すNPO法人らしい。設立は1987年。
公式サイトより住所が西早稲田2-3-18 アバコビル5階と確認。
CSOネットワーク
1999年にCSO連絡会として発足。2011年に法人格を取得し一般財団法人に。
住所は西早稲田2-3-18 アバコビル5階。
公式サイトによると「地球規模課題の解決に取り組む企業、政府、市民社会組織(CSO)の連携を進める事を目的とした組織」らしい。
ダイバーシティ研究所
2007年設立、2010年に一般財団法人格を取得。
公式サイトによれば東京事務所の住所が西早稲田2-3-18 アバコビル5階。大阪市にも事務所あり。
ここまでAVACOビル。
以下は隣接する日本キリスト教会館に入っている組織。
日本キリスト教協議会 (NCC)
西早稲田2-3-18に建つ日本キリスト教会館2階、24号室が所在地。
「NCC女性委員会」や「キリスト教女性のネットワーク」「在日外国人の人権委員会」その他、内部組織多数。
電話:03-6302-1919
FAX:03-6302-1920
NCCを構成する正加盟団体は以下。総幹事は金性済(キム・ソンジェ)氏。
- 日本基督教団
- 日本聖公会
- 日本福音ルーテル教会
- 日本バプテスト連盟
- 日本バプテスト同盟
- 在日大韓基督教会
- 日本YMCA同盟
- 日本YWCA
- 日本キリスト教婦人矯風会
- 日本キリスト者医科連盟
- 日本聖書協会
- 日本キリスト教文化協会
- キリスト教保育連盟
- キリスト教視覚聴覚センター
NCC公式サイトによれば、この他准加盟団体多数。
その中には早稲田奉仕園も含まれる。
そしてこれが組織図。スマホやタブレットは指で広げて拡大できます。
「靖国問題委員会」「部落差別問題委員会」「平和・核問題委員会」「在日外国人の人権委員会」などが組織内に設置されており、「(憲法)9条世界宗教者会議」も開催している。
宗教団体のフリをした政治団体じゃないのかと思われても仕方がないほど、かなり政治色の強い団体に見える。
日本基督教団 (UCCJ)
1941年に日本国内のプロテスタント教派が合同して成立。
教団公式サイトによると住所は西早稲田2-3-18-31となっているので3階の31号室か。
電話:03-3202-0541 (代)
FAX:03-3207-3918
代表電話以外にも各部署ごとに電話番号あり。
在日大韓基督教会 (KCCJ)
所在地は西早稲田2-3-18-52。内部組織に「青年会全国協議会(全協)」など。
電話:03-3202-5398
FAX:03-3202-4977
在日韓国人問題研究所 (RAIK)
住所は西早稲田2-3-18日本キリスト教会館の52号室。KCCJ付属の研究所として1974年に設立された。
内部組織に「外国人人権法連絡会」「外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク」などあり。「外キ協」の窓口にもなっている。
電話:03-3203-7575
FAX:03-3202-4977
外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会 (外キ協)
RAIKが窓口となっており、住所は番地だけじゃなく部屋まで同じ。
郵便物などを送る際の宛先は「西早稲田2-3-18-52 RAIK 気付 外キ協」。52号室ということなのでおそらく5階。
電話:03-3203-7575
FAX:03-3202-4977
「外国人がくらしやすい社会は、日本人にもくらしやすい!!」をキャッチコピーに活動している団体。
2012年1月以前に使用していた旧名称は「外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会」。
外キ協公式サイトによれば以下の団体が加盟。
- 日本カトリック司教協議会
- 日本キリスト教協議会
- 日本基督教団
- 在日大韓基督教会
- 日本聖公会
- 日本キリスト教会
- 日本バプテスト連盟
- 日本バプテスト同盟
- 日本自由メソジスト教団
- 日本キリスト教婦人矯風会
- 日本YWCA
- 日本福音ルーテル教会
共同代表は日本キリスト教協議会(NCC)総幹事の金性済(キム・ソンジェ)氏その他5名。
難民移住労働者問題キリスト教連絡会 (難キ連)
1989年設立。2015年1月に小坪市議が確認したURLから移転したが、2019年11月現在も公式サイトは存在。
https://nankiren.jimdo.com/
連絡先は新宿区西早稲田2-3-18-24 NCC気付となっている。
電話:03-5826-4915
携帯:090-6012-8252
アジアキリスト教教育基金 (ACEF)
公式サイトによると住所は西早稲田2-3-18 日本キリスト教会館26号室。
バングラデシュに寺子屋を送る活動をしているNPO法人。
電話:03-3208-1925
FAX:03-6278-9180
日本バプテスト同盟
公式サイト内で住所は西早稲田2-3-18と確認。
電話:03-3202-0053
FAX:03-3202-0054
歴史歪曲を許さない!アジア連帯緊急集会事務局
これと「石原やめろネットワーク」は既にサイトが閉鎖されているので2019年時点では確認できず。
「片山やめろネットワーク」「河本を守る市民の会」も同じく確認できず。
平和を実現するキリスト者ネット
これもネットに出回っている例の住所一覧に載っていたが、公式サイトよれば住所は文京区小石川2-17-41 富坂キリスト教センター2号館304号室ということなので例の住所ではない。
ただし「共謀罪法廃止!秘密保護法廃止!国会前行動」とか「表現の自由を考える院内集会」「辺野古を守ろうプロジェクト」などの宣伝をしてるので、ガチガチのあっち系であることは確か。
なぜキリスト教団体は韓国系が多いのか?
まずこの数字を見てほしい。
どちらも2000年代に調べられた日韓の宗教比率だ。
日本の宗教比率
- 仏教…34.9%
- キリスト教…2.3%
- その他…4.0%
- 不明…7.0%
- 無宗教…51.8%
韓国の宗教比率
- キリスト教…29.2% (うちプロテスタント18.3%、カトリック10.9%)
- 仏教…22.8%
- 儒教…0.2%
- 不明…0.9%
- 無宗教…46.9%
日韓共に半数前後が無宗教なのは同じだけど、キリスト教徒の割合が完全に違う。
日本はわずか2.3%なのに対して韓国は29.2%、10倍以上違う。
もっと言えば日本側の数字には在日韓国人も含まれていると思われるので、それを考えると日本人キリスト教徒っていうのはさらに少ない。
ネット上では「ウリスト教」なんて言われてるけど、日本のキリスト教系団体に日本人じゃない人たちが多いのは事実。
なぜ同じ住所を使うのか
本当は少人数(マイノリティ)なのに大勢(マジョリティ)のように見せかけたい。
これに尽きると思う。
毎回の衆参議院選挙結果を見ても明らかなように、事実として左派は人数が少ない。
でも大きく見せたい。じゃあどうするか?
極端な話をすれば、たとえ一人しかいなくても団体名を付けてしてしまえば大勢いるような雰囲気が出る。
何なら一人で複数の団体を作れば50倍も100倍もいるように見せることだって可能。
そもそも左派が人数を水増し偽装するのは伝統のようなもの。
例えば街中でデモをしたとして、主催者発表の人数が警察発表より「桁が1つ多い」なんてのも毎度のこと。
何か声を上げたい出来事がある度にいつもの人たち、いわゆるプロ市民の人たちが新しい団体名を作る。
しかし実態は無いので、元から活動拠点としていた日本キリスト教会館の住所を使い回す。
それを繰り返した結果、異常にたくさんの組織が同一住所に所在しているような不自然さを生み出してしまったんじゃあないか?
情報の集積がされにくいインターネット登場以前、昭和の時代ならそれに気付く人もほぼいなかっただろうし、いたとしてもその事実が世間に広まることはなかった。
しかし今のネット社会ではそうはいかない。
そういえば野党の某民進党も、自民党にダメージを与えようとして一時期「なんとか検証チーム」「なんとか調査チーム」みたいなのを次から次へと作ってたけど、立ち上げ後はどれもまともな報告もないままいつの間にかフェードアウトしてたような記憶が…。
コメント